『ある真実・・・』


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<はじめに>

 このSSは『サクラ大戦2 第13話』を元にしています。
 「13話をまだやっていない」或いは「13話そのものの存在を知らない」
 どちらかに該当される場合、誠に失礼ですが読むのをお控えになられた方が宜しいかと存じます。

では。




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「失礼します・・・。」

 見るからに沈んだ様子で支配人室を去る、二人の姿を見送りながら、米田一基の胸中には複雑な思いが渦巻いていた。

(急な話だったからなぁ・・・。無理もねぇか。)

 大神一郎を海外に留学させるという話は、以前から米田の耳にも届いてはいたものの、実現するとは米田自身も信じてはいなかった。
 それほど急で非現実的な話だったのだ。
 数日前までは・・・。

 だが、改めて考えるまでもなく、大神は優秀な人材だ。
 それは、のべ二年近い二度の大戦を、一人の戦死者を出すこともなく乗り切り。あまつさえ敵組織を完膚無きまでに、壊滅させたことでも明らかだ。
 『帝国華撃団・花組隊長』という小さな枠に、いつまでも閉じ込めておくのはあまりに惜しかった。

『だからこそ、彼にはより広い世界を、見てもらわねばならんのだよ。
 帝都の、いや、世界の未来のために。』

 花小路伯爵の言葉が甦る。
 その気持ちは米田にも良く解る。
 だから、同じその言葉をもって大神を説得したのだ。
 それでも米田の心は重く沈みこんでいた。

(泣きそうな顔してやがったなぁ・・・。)

 米田の心を乱している物、それは、大神と共に呼び寄せた少女の表情。
 大神と彼女の間には、隊長と隊員の枠を越え深い信頼と愛情の絆が結ばれている。今回の件はその二人を引き裂くことになる。気丈に振る舞ってはいたものの、どれほどの衝撃を受けたかは一目瞭然だ。
 何より、花組の少女達を実の娘のように思っている米田にとって、彼女達の泣き顔を見るのは我が身を引き裂かれるより辛いことだった。
 しかし、どのような理由をもってしても、大神の留学を取り消すことは出来ない。
 なぜなら・・・。

「しゃぁねぇよなぁ。
 『ミカサ』改造すんのにあちこちから借金しちまったんだからよ。
 わりぃな大神。
 頑張って利息分だけでも返してくれや。」

 数年後、大神一郎は世界的な雑用のプロとして、帝都に帰還することに・・・・・なるか否かは定かではない。

(完)

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あとがき

警告文つけるような内容じゃないって。(^^;

ところで『ミカサ』って、建造資金一体どこから出たんでしょ?

推測その1
賢人機関の口利きで世界中からかき集めた。
(返済の代わりに『光武』や『ミカサ』の技術情報を提供している。)

推測その2
現実世界では伝説になっている数々の資金、例えば『徳川の埋蔵金』や『信玄の隠し金山』等が、そっくりそのまま維新政府に受け継がれたので、サクラ世界の日本は結構金持ち。

推測その3
錬金術で鉛から金造ってる。
(価値が暴落しそうだな。(^^;)

まぁ、資金云々は置いとくとしても、叩けばいくらでも出てくるツッコミ所の謎が、いつか解明されることを期待しています。(笑)

・・・でも本当は。
『3』でどんなキテレツな改装を施されるかを、一番期待してるというのはここだけのヒミツです。(^^;

ではまた。

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