『推奨年齢25才以上』・・・なSS
「神崎風塵流・胡蝶の舞っ!!」
「氷魔・紅葉落としっ!!」

ガカァァァァァァァァァァァッ!!

「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!」

同時に放った必殺技がその威力を解放する。
炎と氷、相反する力の激突が通常時に数倍する破壊力を生み、すみれの神武と鹿の不動を共に弾き飛ばす。

「くっ・・・強い。カンナさんが勝利を得るために、命を懸けねばならなかったわけが解りましたわ。」

それまでのダメージによってきしみをあげる神武を操りながら、すみれは蘇った鹿の強さに戦慄していた。
だがその間にも、いち早く体勢を立て直した鹿が妖気を高める。

「もう一度食らえっ!! 氷魔・紅葉・・・・・・・。」

シャキィィィィィッ!!

「ぬうっ!?」

攻撃を察知し長刀を構えたすみれに、鹿の動きが止まる。
その構えは『神崎風塵流・胡蝶の舞』。
たがいの必殺技の威力は先刻経験済みだ、再び相打ちになればその時は・・・。

「どうしましたの。撃ってごらんなさいな。
 でも今度はお互い無事には済みませんわよ、その覚悟はよろいかしら?」
「くっ・・・!!
 ふんっ!! もはや実力の差は明白、必殺技の一つや二つ使わずとも、正攻法で十分貴様を仕止められるわっ!!」

ガキッ!バキツ!!ギャリィッ!!!

その言葉どうり、次々と繰り出される鹿の攻撃が、すみれの神武に突き刺さる。反撃を試みるもののすみれの長刀は不動に掠りもしない。
すみれが敗れるのも時間の問題だった。

「ふははははははははははははははっ!!
 これでトドメだぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」

ピクンッ!!

最後の一撃を加えようとする鹿に、突然異様な戦慄が走った。
上級降魔である鹿がかつて味わったことのない恐怖、それはすみれから発せられていた・・・。

「フッ・・・。仮にも天才と呼ばれたこのわたくしが、たかが一つの必殺技を生み出すためだけに、死ぬほどの特訓などするとお思い?」
「ま・・・まさか・・・貴様っ!? そ・・・そんなバカな・・・・!?」
「その目でとくとご覧あそばせっ!!
 胡蝶の舞をも遥かに凌ぐ、わたくしの新必殺技っ!!」

ピキィィィィィィィィィィィィィィンッ!!!

『いかんっ!! 鹿っ、そこから離れろぉっ!!』
「さ、叉丹様!?」

すみれの放つ壮絶な霊気を感じ、叉丹は鹿を下がらせようとする。だが・・・遅い。

「な、なにぃっ!? う、うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!」
「神崎風塵流っ!! 鳳凰の舞っっっ!!」

ズゴゴゴォォォォォォォォォォォォォォォッ!!

真紅に燃え盛る鳳凰のはばたきに、叫ぶ間もなく不動もろとも鹿は消滅する。
大和中枢部の水晶球でその様子を見た叉丹は、ただつぶやくことしか出来なかった。

「許せ鹿。魔神の加護をもってしても、お前を救うことができなかった。
 か・・・神崎すみれは己の生命を炎の鳥と化して、幻の必殺技を打ち込んだのだ・・・。
 ま・・・まさに恐るべし、神崎風塵流・鳳凰の舞・・・!!」

戦いは終わった・・・。
勝利をつかみ一人たたずむすみれ。
だが彼女の命の火も静かに消えようとしていた。

「フッ・・・。
 この世では好きだなんて言葉は、言えそうもないですわね・・・。
 悪いですけれど、あの世でいつか会った時に致しますわ・・・。
 さようなら・・・・・・・。
 少尉・・・・・・・・・・・・。」

神崎すみれ

1907年1月8日生まれ

身長161cm 体重50kg

フィニッシュブロー
 神崎風塵流・胡蝶の舞
 神崎風塵流・鳳凰の舞

太正十三年、聖魔城突入戦において・・・。

さらば神崎・・・・・・。

トップスタァ・・・・・・・!!

おわり

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さてここでクイズです。
このSSの正式なタイトルは何でしょう?

1.「仮想・サクラ大戦第十話」
2.「帝都にかけろ」
3.「がんばれ、すみれさん。」

正解者には抽選で『若草物語』ペア招待券プレゼント。
ふるってご応募ください。
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