「神崎風塵流・胡蝶の舞っ!!」 「氷魔・紅葉落としっ!!」 ガカァァァァァァァァァァァッ!! 「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」 「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!」 同時に放った必殺技がその威力を解放する。 炎と氷、相反する力の激突が通常時に数倍する破壊力を生み、すみれの神武と鹿の不動を共に弾き飛ばす。 「くっ・・・強い。カンナさんが勝利を得るために、命を懸けねばならなかったわけが解りましたわ。」 それまでのダメージによってきしみをあげる神武を操りながら、すみれは蘇った鹿の強さに戦慄していた。 だがその間にも、いち早く体勢を立て直した鹿が妖気を高める。 「もう一度食らえっ!! 氷魔・紅葉・・・・・・・。」 シャキィィィィィッ!! 「ぬうっ!?」 攻撃を察知し長刀を構えたすみれに、鹿の動きが止まる。 その構えは『神崎風塵流・胡蝶の舞』。 たがいの必殺技の威力は先刻経験済みだ、再び相打ちになればその時は・・・。 「どうしましたの。撃ってごらんなさいな。 でも今度はお互い無事には済みませんわよ、その覚悟はよろいかしら?」 「くっ・・・!! ふんっ!! もはや実力の差は明白、必殺技の一つや二つ使わずとも、正攻法で十分貴様を仕止められるわっ!!」 ガキッ!バキツ!!ギャリィッ!!! その言葉どうり、次々と繰り出される鹿の攻撃が、すみれの神武に突き刺さる。反撃を試みるもののすみれの長刀は不動に掠りもしない。 すみれが敗れるのも時間の問題だった。 「ふははははははははははははははっ!! これでトドメだぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」 ピクンッ!! 最後の一撃を加えようとする鹿に、突然異様な戦慄が走った。 上級降魔である鹿がかつて味わったことのない恐怖、それはすみれから発せられていた・・・。 「フッ・・・。仮にも天才と呼ばれたこのわたくしが、たかが一つの必殺技を生み出すためだけに、死ぬほどの特訓などするとお思い?」 「ま・・・まさか・・・貴様っ!? そ・・・そんなバカな・・・・!?」 「その目でとくとご覧あそばせっ!! 胡蝶の舞をも遥かに凌ぐ、わたくしの新必殺技っ!!」 ピキィィィィィィィィィィィィィィンッ!!! 『いかんっ!! 鹿っ、そこから離れろぉっ!!』 「さ、叉丹様!?」 すみれの放つ壮絶な霊気を感じ、叉丹は鹿を下がらせようとする。だが・・・遅い。 「な、なにぃっ!? う、うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!」 「神崎風塵流っ!! 鳳凰の舞っっっ!!」 ズゴゴゴォォォォォォォォォォォォォォォッ!! 真紅に燃え盛る鳳凰のはばたきに、叫ぶ間もなく不動もろとも鹿は消滅する。 大和中枢部の水晶球でその様子を見た叉丹は、ただつぶやくことしか出来なかった。 「許せ鹿。魔神の加護をもってしても、お前を救うことができなかった。 か・・・神崎すみれは己の生命を炎の鳥と化して、幻の必殺技を打ち込んだのだ・・・。 ま・・・まさに恐るべし、神崎風塵流・鳳凰の舞・・・!!」 戦いは終わった・・・。 勝利をつかみ一人たたずむすみれ。 だが彼女の命の火も静かに消えようとしていた。 「フッ・・・。 この世では好きだなんて言葉は、言えそうもないですわね・・・。 悪いですけれど、あの世でいつか会った時に致しますわ・・・。 さようなら・・・・・・・。 少尉・・・・・・・・・・・・。」 神崎すみれ 1907年1月8日生まれ 身長161cm 体重50kg フィニッシュブロー 神崎風塵流・胡蝶の舞 神崎風塵流・鳳凰の舞 太正十三年、聖魔城突入戦において・・・。 さらば神崎・・・・・・。 トップスタァ・・・・・・・!! おわり ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー さてここでクイズです。 このSSの正式なタイトルは何でしょう? 1.「仮想・サクラ大戦第十話」 2.「帝都にかけろ」 3.「がんばれ、すみれさん。」 正解者には抽選で『若草物語』ペア招待券プレゼント。 ふるってご応募ください。 |