前書き 伊豆に行った時の、加山と紅蘭の、何とも下らないSSです。 SS「海はええな〜」 「う〜ん、海はいいなあ〜、おおが・・・あれっ?」 (大神のヤツ、さっきまでいたのに何処行きやがったんだ。)と思っていると、別の声が返ってきた。 「ほんま、海はええですなあ〜。気持ちええわ〜。」 (こ、紅蘭!やばい、帝劇内では皆に見つからない様に気を張っていたが、仕事とはいえ海に来て、ちょっと解放的な気分になって、気がゆるんでしまった!) 「兄はんも夏休みですか?うちらも久しぶりの休みですねん。」 (ここで返事もせずに立ち去れば、かえって怪しまれるな。) 「いやあ、一応仕事なんですよ。それじゃ・・」 「何のお仕事してはりますの? うち、当てましょか。 あ、ギター持ったはりますな。 ギターの先生?流しのギター弾き? いや、そんなカンタンな答えやと、つまらんな。 う〜ん、あ、これでどうや!その格好から推察して、さてはあんたは、かけ出しの漫才師ですやろ!! ”みなは〜ん、おこんばんは〜!!わては陽気な漫才師〜”って、練習してはったんですやろ! そやろ、そやろ!?ちゃう、ちゃう!?」 (よく喋る娘だなあ・・) 「・・・いやだなあ、違いますよぉ〜。こう見えても、結構お堅い仕事なんですよ。ギターは、ただの趣味ですよぉ。」「え〜、ほな何やろ?ヒント出してくれまへん?」 「いやぁ、しがない公務員ですよぉ。」 「へえ〜、見かけによりまへんなあ。お国はどこですの?」「和歌山です。海を見ると、ふるさとを思い出すなあ〜。 故人曰く、ふるさとは、遠きにありて思うもの、そしてかなしく歌うもの。 懐かしいなあ〜。」 「へえ〜、和歌山!うちは神戸やで〜! あ、生まれ故郷は中国なんやけどな、日本での、うちのふる さとは神戸ですねん! 和歌山は行ったことないけど、おんなじ関西やなあ。うれしいわあ。 いやなあ、うちのまわりの人、みんないい人ばっかりなんやけど、みんな標準語なんやん。 ほんま、何で関西弁が日本国の標準語にならへんのやろ。 だってな、”ぶたまん”のこと、みんな”肉まん”って言うんやで。”ぶたまん”てゆうたほうが、絶対美味しそうやと思わへんか?! 野球かって、弱いけどへこたれへん大阪猛虎球団が、最高や!そやのに東京のもんは・・・」 この後、紅蘭の関西話は、延々一時間続いた。 「・・・ほんで、兄さん、和歌山の海って、やっぱりこないな感じですか?」 「せやなぁ、ここもきれいやけど、わい(注・「俺」の意)にとって日本一の海は、やっぱり白浜やなぁ〜。 名前の通り、ほんまに砂が白うて、海の色も、ごっつうきれいなんやぁ。 夏になると、ようお母はんに連れられて、行ったもんやぁ。 思えば、わいがこんなに海が好きで、一応海に関係のある仕事に就こう思たんは、そのせいやったんかも知れへんなあ〜。」 「へえ〜、公務員で海関係の仕事って何やろ? う〜ん、海上保安の仕事とかやろか。 この辺で勤めてはるの?」 「ちゃいます、銀座ですわあ。」 (あ、しもた!) 「ギンダ?漢字は銀に田んぼの田ですか? うち東京に住んでるさかい、静岡の地名は分かりまへんわあ〜、すんまへん。」 (注・和歌山人はザ行の発音が苦手で、ダ行になってしまう人が多い) 「(ほっ、何か知らんけど誤解してくれて、助かったわあ〜。さ、話そらさな。) そういう姉はんの仕事は?」 「え、うち?・・・あ、うちも秘密や。 そやし、あんたのことも、もうしつこう聞かへんわ。 まあ、舞台関係と機械関係の、二足のわらじなんやけどな。」 「仕事は、どうや? まあ、姉はんやったら、よう頑張ってはると思うけど。」 「うん、実は最近、運営面で大ピンチがあったんやけどな、それよりショックやったんが、米田はん・・あ、うちの上司なんやけど、その人が撃た・・えー、命も危ないような目に遭わされてな、それが一番こたえたわ。 まあ、今はようなって、やかましいぐらいなんやけどな。」「ああ、米田のおいやん(注・「おっさん」の意)は、口が達者やからなぁ。」 「え、知ってはるの?」 「あ、いやぁ、そうなんとちゃうかなあと思たんやぁ。 まあ、でも強がってても、年が年やし、てきら(注・「あんた達」)が励ましたりや!」 「そやな、おおきに。 それに、うち隊ちょ・・大神はんがいてくれたら、何ぼでも頑張れる気がすんねん。」 「その大神っていう、にいやん(注・「にいさん」の意)は、ねえはんから見て、どないや?」 「大神はんっていうのは、うちの、う〜んと、仕事仲間なんやけどな。 個性強すぎるうちらを、まとめて、引っ張ってってくれるんや。 それに、ものすご優しゅうて、ええ人なんや。」 「そうか、てきらは幸せやなあぁ〜。そんなええ人らに恵まれてぇ〜。」 「・・・うん、ほんまやで。 ああ、きれいな夕日。みんなにも見せてやりたいわ。 ・・・・・・・・・・ えっ、夕日!?もう、こないな時間!? うち、そろそろ戻らな。みんな心配してるわ!」 「ほうか。そんなら、わいも行くさかい、途中まで、つれもて行こら(注・「一緒に行こう」)。」 「あー、でも今日は久しぶりに、関西の人と話出来て、うち、うれしかったわあ〜。」 「わいも、何や、和歌山に帰ったような気分やったでぇ〜。また、どっかで会おうやぁ〜、紅蘭はん。ほな、さいならぁ〜。」 「うん、またなあ〜。(あれ、うち自分の名前、言うたやろか・・)」 「おっ、加山じゃないか。また会ったな。」 「大神ぃ〜!ほんま、海はええなぁ〜!!」 「・・・か、加山?! (何か、いきなり関西弁に戻ってる・・。そういや士官学校に入学した頃、関西弁がぬけなくて、苦労してたな・・。)」 /おわり 後書き わたしは今、和歌山に住んでるのですが、「そういえば加山って、和歌山出身だなあ。そのわりに、あまり関西 人っぽくないよなあ。設定資料を読むまで、湘南の人かと思ってたし。」と思ってました。 彼が関西弁をしゃべったら、どんな 感じかなあ、とほんとに思い付きだけで書きました。これが、初SSとは、ちょっと恥ずかしい・・・。 (前に、「あの娘が手料理」のレスで、SS風のを書いたけど) 和歌山でも、若い子は、それほどコテコテの和歌山弁ではありません。ふつうの関西弁。おっさんは、こんな感じですが。 SS中で、阪○タ○ガースみたいなのを出しましたが、 わたしがそこのファンという訳では、ありません。ただ、関西らしさを出そうと思っただけですので。 わたしは元京都人だし、和歌山に住んで間もないので、和歌山弁としては、変なところがあるかもしれません。 でも、「関西弁の加山」の雰囲気を、楽しんでいただければ、と思っています。 |